腕時計の文字盤(フェイス)の色についても、葬儀のマナーとして「白」が良いのか「黒」が良いのかという議論がありますが、基本的には「白」が最もフォーマルで間違いのない色とされています。白文字盤は清潔感があり、視認性も高く、どんな場面でも相手に不快感を与えないため、慶弔両用として使える万能なカラーであり、特に目上の人が多く集まる葬儀では好感度が高いです。一方、「黒」の文字盤に関しては、喪服の色と合うためファッション的には統一感がありますが、本来黒文字盤はカジュアル、あるいはスポーティーな時計に多く採用されてきた歴史があるため、厳格なマナーを重んじる場では「白よりは格下」と見なされることがありましたが、現在では黒文字盤もシックで落ち着いた印象を与えるとして、広く許容されています。問題なのは、それ以外の色であり、青(ネイビー)、赤、黄色、ピンク、そして白蝶貝(シェル)などのキラキラした文字盤は、ファッション性が強すぎるため葬儀には不適当です。また、文字盤のデザイン自体も重要で、クロノグラフ(ストップウォッチ機能付きの多針時計)や、デジタルの文字盤、スケルトン(内部の機械が見えるもの)などは、メカニカルでスポーティーな印象を与えるため、できるだけ避け、シンプルな三針(時針・分針・秒針)または二針の時計を選ぶのがベストです。バーインデックス(棒状の目盛り)やローマ数字のインデックスは知的な印象を与えますが、アラビア数字が大きく書かれたものはカジュアルに見えることもあるため、デザイン全体のバランスを見て判断する必要があります。結論としては、白文字盤がベスト、黒文字盤はベター、それ以外の色はNGと覚えておけば間違いありませんが、何よりも大切なのは「目立たないこと」ですので、色に関わらずシンプルな時計を選ぶことが正解への近道です。