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派遣社員やパートがお礼をする範囲
正社員ではなく派遣社員やパート・アルバイトとして働いている場合会社へのお礼をどこまでするべきか悩みますが基本的には「雇用形態に関わらずお世話になった範囲でする」というのが正解であり自分の立場を卑下して遠慮する必要はありません。派遣社員の場合雇用主は派遣元ですが実際に働いているのは派遣先の職場ですのでまずは派遣先の直属の指揮命令者(上司)と業務をフォローしてくれた同じチームのメンバーにお礼を伝えるのが最優先であり菓子折りなども派遣先に持参するのが一般的です。派遣元の営業担当者にも電話やメールで「無事に葬儀を終え復帰しました」と報告とお礼を伝えることで今後の契約や信頼関係に良い影響を与えることができます。パートやアルバイトの場合も店長やシフトを代わってくれた同僚にお礼を言うのは当然のマナーですが高価な菓子折りを用意する必要までは求められていないことが多く五百円から千円程度のお菓子や休憩中に飲めるドリンクなどを差し入れる程度で十分に気持ちは伝わります。重要なのは「迷惑をかけたことへの自覚」と「感謝の気持ち」を行動で示すことであり「たかがパートだから」とお礼を省略してしまうと「責任感がない」と判断され次の契約更新やシフト作成で不利になる可能性もあります。逆にお礼をしっかりすることで「礼儀正しい人だ」という評価を得られれば正社員登用のチャンスやより良い条件での勤務につながることもありますので雇用形態を言い訳にせず一人の社会人として誠実な対応を心がけることが自分自身の価値を高めることにつながるのです。
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金具が目立つバッグはなぜNGなのか
葬儀用のバッグ選びにおいて「金具が目立たないもの」を選ぶことは鉄則とされていますが、なぜ金具がいけないのかという理由を正しく理解している人は意外と少なく、単なる慣習だと思っていると痛い目を見ることになります。葬儀における「光るもの」は、アクセサリーであれバッグの金具であれ、華美な印象を与え、故人を悼む場にふさわしくない「派手さ」を象徴するものとして忌避されるのが第一の理由ですが、それ以上に重要なのは、金属の冷たい輝きが「攻撃性」や「現世の欲望」を連想させ、穏やかな成仏を願う祈りの場に水を差すとされている点です。特に、ゴールドの金具はシルバーに比べて主張が強く、お祝い事やパーティーを連想させる色味であるため、たとえ小さなバックルやファスナーであっても、黒一色の喪服の中では悪目立ちしてしまい、周囲の参列者に不快感を与える可能性が高くなります。また、カチャカチャと音が鳴るような金具がついているバッグも、静寂が求められる読経中や焼香の際に耳障りな音を立ててしまう恐れがあり、これは音のマナーとしてもNGですので、マグネット式やファスナーの引き手が布で覆われているものなど、静音性に優れたデザインを選ぶことが求められます。ただし、底鋲(バッグの底についている金具)や、内側のファスナーなど、外から見えない部分の金具に関しては許容範囲とされていますし、最近ではブラックニッケルやガンメタリックといった、黒に近い目立たない金具を使用したフォーマルバッグも増えているため、完全に金属ゼロでなければならないわけではありません。重要なのは「ピカピカと光を反射しないこと」であり、もし手持ちのバッグの金具が目立つ場合は、黒いテープで一時的に隠すか、金具のある面を体側に隠して持つなどの応急処置を行い、少しでも弔意を表す姿勢を見せることが、参列者としての最低限の礼儀と言えるでしょう。
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葬儀にビジネスバッグで参列してはいけない理由
会社帰りに急いで通夜に駆けつける際、普段使っているビジネスバッグをそのまま持ち込んでも良いのか迷うビジネスマンは多いですが、基本的には葬儀の場にビジネスバッグを持ち込むことはマナー違反とされており、その理由は大きく分けて「素材」「デザイン」「場にそぐわない雰囲気」の三点に集約されます。まず素材に関してですが、多くのビジネスバッグに使用されているナイロン製や光沢のある革製品はカジュアルな印象を与えたり、「殺生」を連想させたりするため、仏教的な価値観に基づくと不適切と判断されることが多く、特にワニ革やヘビ革のような型押しデザインは厳禁です。次にデザインですが、ビジネスバッグは機能性を重視しているため、ポケットが多くついていたり、ブランドロゴが大きく入っていたり、金具がキラキラと光っていたりと、装飾過多なものが多く、これらは「悲しみの場」である葬儀の厳粛な雰囲気には馴染まず、「仕事のついでに来た」という事務的な印象を強調してしまいます。そして何より、葬儀は故人とのお別れをする非日常の神聖な空間であり、そこに書類やノートパソコンが詰まった現世的なビジネスツールを持ち込むこと自体が、場の空気を壊す行為とみなされるため、可能な限り手ぶら、あるいは専用のフォーマルバッグで参列するのが理想です。しかし、どうしても仕事帰りで荷物がある場合は、駅のコインロッカーに預けるか、斎場のクローク(手荷物預かり所)を利用して、会場内には貴重品と数珠、香典だけを持って入るのがスマートな大人の対応であり、大きな鞄を足元に置いて焼香をするような無作法は避けるべきです。どうしても預ける場所がない場合は、サブバッグとして黒の布製トートバッグなどを用意し、ビジネスバッグは見えにくい場所に置かせてもらうなど、周囲への配慮を見せることで、「マナーを知らない人」というレッテルを貼られるリスクを回避することができます。